お年寄り(高齢者)とアロマテラピー
アロマテラピーというとなんとなく女性や若い人向けのようなイメージがありますね。
けれども本来は昔から使われてきた生活の中の植物療法なのですよね。
ですので、アロマテラピーという言葉は知らなくても
おばあちゃんやおじいちゃんも昔から親しんでいたりします。
嗅覚というのは記憶と結びつけやすいのだそうです。
ですので、痴呆症のお年寄りが「ある香り」を嗅いだことによって、
その香りを嗅いだ時の記憶を思い出すことがあるそうなのです。
また、うつ状態の女性が好きな香りを嗅ぐことによって顔色もよくなって生き生きとしてきた、という報告もあるのだそうです。
しかし、高齢になってくると寝たきりの生活になってしまう人もいます。
寝たきりですと床ずれになってしまう場合が多いですが、
こんなときにもアロマテラピーが有効です。
床ずれの予防やそれ以上ひどくなるのを抑えるのに
ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)がよいそうです。
スィートアーモンドオイルやホホバオイルで1%以下に希釈したものを患部に塗ります。
また、芳香浴もするといいですね。
殺菌効果もあり気分も明るくしてくれる柑橘系の精油、例えば
レモンやグレープフルーツ、オレンジなどがいいのではないでしょうか?
もちろんいろいろ状況によって、
例えばかぜを引いているときにはティーツリーやユーカリにするなど、
いろいろ変化をつけるといいですね。
介護される人だけではなく、介護をする人もアロマテラピーをとり入れて、
穏やかな気持ちで介護したいですね。
アロマテラピーは正しく行えば、危険なものではないのですが、
妊産婦やお年寄りの方などは香りに反応しやすいこともありますので、
様子を見ながらおこなう必要があります。