ローズマリー精油(エッセンシャルオイル)の解説
- 英名:Rosemary
- 学名:Rosemarinus officinalis
- 別名:聖母マリアのバラ
- 科名:シソ科
- 産地:フランス、チェニジア、スペイン、ポルトガルなど
- 抽出部位:葉
- ノート:ミドルノート(ゆっくりと立ち上がる香り)
- おもな成分:1.8シネオール、α-ピネン、カンファー、カンフェンなど
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
ローズマリー
ローズマリーはガーデニングをしているお宅のお庭などでもよく見られるようになりましたね。
私の家のベランダにもあります。
そして、ローズマリーの葉をちょくちょく料理に使わせてもらっています。
昔から料理に使われてきた伝統的なハーブですね。
ローズマリーの学名の「Rosmarinus」は
ラテン語で「海のしずく」という意味の「ロスマリヌス」からきています。
これはローズマリーが地中海沿岸の海辺に生育することと、
淡いブルーの小さな花が海の色を連想させるためだといわれています。
また、ローズマリーは「若返りの精油」として知られています。
これは抗酸化作用(老化防止作用)や、血液循環を促進し、
記憶力や集中力を高める、といった作用があるからです。
今世紀になって、ローズマリーの香りが、
脳のなかの大脳辺縁系の「海馬」という記憶をつかさどる
組織に働きかけて、
記憶力や集中力を高めるということが解明されました。
ハンガリーのエリザベス女王は、
ローズマリーを主成分としたハンガリアンウォーターを化粧水に使って、
肌の若々しさを取り戻し、77歳の時に隣国のポーランドの国王からプロポーズされた、という話が伝えられています。
⇒心に対する働き
- 精神的に疲労していたり無気力になっているときに元気づけてくれます。
- 頭脳を明晰にさせ、記憶力、集中力を高めてくれます。
⇒体に対する働き
- 肺の働きを強め、風邪やぜんそく、気管支炎などをやわらげます
- 鎮痛作用があるので、筋肉痛や痛風、リウマチ痛などをやわらげます。
- 消毒作用があるので、かぜやせき、インフルエンザにも効果があります。
⇒肌に対する働き
- 収れん作用があるので、たるんでいる皮膚やむくみなどをひきしめます。
- 頭皮を刺激して、抜け毛やフケなど頭皮のトラブルも改善します。
⇒使い方の例
- 受験生の勉強部屋や仕事の能率を上げたいときに。頭をすっきりさせたいときに。 眠気をさましたいときに。芳香浴やアロマバスを。
- 筋肉痛にはアロマバスを、ラベンダーやスイートマジョラム、クラリセージなどとブレンドしてもよいでしょう。
- 抜け毛などには、ラベンダーやローズマリーとブレンドしてトリートメントオイルをつくり、 髪にマッサージしてから洗髪します。