クラリセージ精油(エッセンシャルオイル)の解説
- 英名:Clary Sage
- 学名:Salvia sclaria
- 別名:オニサルビア、クラリーワート
- 科名:シソ科
- 産地:フランス、モロッコ、イタリア、ブルガリア、ロシアなど
- 抽出部位:花と葉
- ノート:トップ~ミドルノート
- おもな成分:酢酸リナリル、リナロール、スクラレオールなど
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
クラリーセージ
クラリーセージは甘みがあってスパイシーな濃いハーブの香りです。
クラリーセージの名前は「清浄な」「明るい」を意味するラテン語の「クラルス」に由来していて、 眼の洗浄薬として使われていたそうです。
クラリーセージは、約1メートルぐらいの多年生のハーブです。
灰色っぽい緑の葉をつけ、葉の上にまっすぐに、ピンクや、紫、白などの花を咲かせます。
クラリセージには「スクラレオール」という成分が含まれているのですが、
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをします。
エストロゲンは、加齢と共に分泌量が少なくなり、
これが更年期障害や骨粗しょう症などの原因となるといわれています。
クラリセージはホルモンのバランスをとる調整作用があるので、
月経痛や月経前症候群、更年期障害など、さまざまな生殖器の不調の緩和に効果があります。
⇒心に対する働き
- 緊張や不安や、心配ごとがあるときなどに使うと、心を鎮めてリラックスさせてくれます。
- また、気分が落ち込んでいるときにも、幸福感を感じさせ、気分を明るくしてくれます。
- ホルモン分泌のバランスを調整し、鎮静作用をもつので、月経痛や月経前症候群、更年期障害など、 さまざまな生殖器の不調に効果があります。
- 血行を促進して体を温めるので、スポーツの後の筋肉痛や、肩こりにもいいです。
- また、病気の回復や衰弱した体に活力を与えます。
⇒肌に対する働き
- 皮膚細胞の成長を促し、皮膚の生まれ変わりを助けます。
- むくんだ肌や、炎症のある肌に効果があります。
⇒使い方の例
- 不安や落ち着かないときに芳香浴やアロマバスを。
- 月経痛、不規則な月経、月経前症候群のときに、アロマバスや足浴、おなかのあたりにトリートメントするのがよいでしょう。
- 筋肉痛などにトリートメントや温湿布やアロマバスがよいでしょう。
⇒注意事項
- アルコールを飲む前後に使用すると悪酔いすることがあります。
- 鎮静作用がとても強く、集中力を減退させる効果があるので、 車など運転や、集中力が必要なときには使用を避けてくださいね。
- セージ(Salvia officinalis)とは名前は似ていますが、違う植物です。